生活LIFE MAGAZINE December 2010

奈良、平城一千三百年伝世華光。

Photos by Shinji Goda  Text by Miho Sauser  Translation by Yang Shiqi
上海に来てからずっと愛読していた雑誌です。10月にとあるパーティでこの雑誌を仕切るクリエイティブディレクター令狐と出会ったのがきっかけで編集執筆にかかわることになりました。まず手掛けたのは遷都1300年の奈良、全20ページの特集。宮大工の小川三夫さん、国宝修理師の藤本青一さん、正倉院展を毎年手掛けられている奈良国立博物館の西山厚さんを訪ねての取材は、日本の奥深さを改めて実感する旅となりました。京都もいいけど、今はもう中国には遺されていない唐時代の文化が随所に見られる奈良にも、多くの中国の方々に訪れてもらえたら嬉しいなあ。話は逸れますが中国の雑誌編集のプロセスは日本のそれとはかな〜り違い、なかなかスリリングで楽しいです。

GQ JAPAN December 2010

世界が注目する中国次世代の若き肖像。

Text by Miho Sauser
世界を変えるニューエグゼクティブは誰だ?という実にGQっぽい特集の中で中国で注目される30代をさまざまな分野からピックアップ。中でも一番の注目株は作家でカーレーサーで文芸誌編集長という多才な韓寒。まだ28歳ですがミリオンセラー連発でその言動が常に注目されています。エルメスの出資を得て「上下」という中国高級ブランドを立ち上げたデザイナーのジャン・チョンアルも時の人です。チャットソフトQQを立ち上げ38歳で既に総資産245億人民元(日本円で約3200億円!)のマー・ホアテンとかになると、なんだかもう自分にとってはまったくリアリティがありませんが、絶対数が多いだけに中国の若い世代からは、まだまだスゴイ人物がいっぱい出てきそうです。

POPEYE October 2010

進化する上海。クリエイティブな街並みを歩く。

photos by Takahiro Igarashi Coordination by Miho sauser
万博期間中にボッテガヴェネタのプレスツアーで上海にいらっしゃいました祐真朋樹さん、ポパイ読者モデルキングの方などをお連れしてチッパーフィールドの改築プロジェクトなど話題のクリエイティブなエリアや上海B級グルメ巡りなど。イベント出席がメインなので、私がお付き合いしたのは短時間でしたが、久々に早朝からの小龍包、生煎、阿娘面などのハシゴは大変楽しかったです。それにしても今年は上海にてシャネル、ヴィトン、ディオール、CKなど有名ブランドの大規模イベントが目白押しですごかったなあ。特に万博開催があったということもありますが、世界各国のVIPゲストやメディアを呼び集めたゴージャスなイベントを見るにつけ中国の経済成長の勢いを実感しました。

HARPERS BAZAAR JAPAN October 2010

杭州・緑茶の里で浸る愉悦の休日。

Photos by Norihisa Ichimura Text by Miho Sauser
杭州へは通算8回くらい行ってますがラグジュアリーステイは今回が初めて。ハイライトはやはり「アマンファユン」。古刹に囲まれた小さな村のようで田舎風情たっぷり。他のアマンにはない独特な雰囲気がありました。西湖湖畔に「フォーシーズンスリゾート」も近々オープン予定。魅惑的な食事処も増えたし、今度はプライベートでまた行きたいです。それにしても94年に初めて上海から杭州に行ったときは列車で3時間半くらいかかりましたが、現在は約1時間半。もうすぐ高速列車が開通すると上海―杭州は38分という近さになります。秘境の宝庫でもある中国は各地でリゾート建設が盛んに進んでいますが、交通の便の飛躍的な向上で、中国リゾートの需要はさらに高まりそうです。

HITOIKI September 2010

紳士の上海。

Photos by Fumitaka Miyoshi Text by Miho Sauser
大変スタイリッシュな趣の、理容店協会が発行するジェントルマン誌です。「ダンヒルホーム」にあるバーバーをはじめフレンチの「franck」など、上海紳士御用達のスポットを紹介しました。中でも「The Puli Hotel&Spa」のロングバーは、個人的にも待ち合わせや打ち合わせでよく利用する場所。インテリアはアマンリゾートやチェディなどをよく手掛けているデザインチームによるもので、特にオーストラリアのThe Flamming Beaconによる照明デザインが秀逸です。最近の新築ホテルではここが一番おすすめかな。さらにホテル建築ラッシュの続く上海では古い洋館やアパートを改築した数室のみのプチデザインホテルも増加中で、滞在の選択肢についていえば、東京よりも遥かに充実しています。

PEN September 2010

中国最新ニュース集。

Text by Junko Haraguchi, Miho Sauser
北京の原口純子さんと一緒に最新ニュースを執筆。竣工したばかりのザハ・ハディッドの広州オペラハウスや最新リゾートなどを紹介しました。私の愛車、ジャイアントの電動自転車もチラリと登場します。ちょうどこの原稿を書いているときに別件で編集長の安藤さんが来海。昨今の日本の出版事情などについてヒヤリングさせていただいたり。それにしても70ページの大特集は基礎知識から読書ガイドまで読み応えたっぷり。他誌とは一味違う切り口で、いわゆる観光ガイドではないコンテンツが単純に中国好きの読者として嬉しいです。歴史年表や三国志要約解説など「あ〜こういうのが欲しかった〜」というページがいっぱいあって、今後は最強の保存版として活用させていただきます!

GQ JAPAN September 2010

上海のナイトビジネス。

Photos by Norihisa Ichimura Text by Miho Sauser
普段はまったく行かないクラブの取材。在住外国人から絶大な人気を得ている「Node Lounge」の日本人オーナーBARUさんから聞いた上海ナイトビジネスのあれこれが大変興味深かったです。しかし上海は景気がよくてイケイケではあるけど、ナイトカルチャーはまだまだこれから。パーティは毎晩あちこちでよくやってるけど、例えばニューヨークみたいに深夜まで開いているブックショップやギャラリー、知的なナイトイベントがもっとあれば夜もさらに楽しくなるのになあ。六本木とか新宿2丁目みたいに広いエリアで朝までずっと盛り上がってる場所っていうのもないし。莫大な資本を持っている人はいっぱいいるはずだから、上海の夜を劇的に変えてくれる仕掛け人の登場、待ってま〜す。

CASA BRUTUS August 2010

上海世博会完全攻略。

Photos by Norihisa Ichimura, Fumitaka Miyoshi, Masato Naganune Text by Miho Sauser, Sawako Akune, Junko Haraguchi
万博とリノべあわせて32ページで上海をフィーチャー。この時の取材も入れて5〜6月中だけで万博に12回行きました。もうガイドマップなしで歩けます。撮影はすべて上海在住のカメラマンで、長舟真人さん、市村徳久さん、三吉史高さんが大変いい仕事をしてくださいました。万博というものを生まれて初めて体験しましたが、こんなにも面白いとは!ヨーロッパ系パビリオンなど見所も多々ありますが、中国人観光客が本当に楽しそうに参観している姿が心に残ります。きっと大阪万博ってこんな感じだったのかな。途上国で開催してこそ意味あるものですね。「2泊3日上海の旅」で紹介したデヴィッド・チッパーフィールドが手掛ける北外灘改築「ROCKBUND」プロジェクトの完成も楽しみです

PARTNER July/August 2010

上海・過去と未来が出会う都市。

Photos by Michinori Aoki Text by Kazue Matsui Coordination by Miho Sauser
上海が大好き!というライターの松井和恵さんと、「エスクァイア」でも大活躍だったカメラマンの青木倫紀さんとのお仕事。ペニンシュラホテルが主宰する外灘建築ツアーを取材し、英国人歴史研究家のピーター・ヒバード氏から、これまで知らなかったというか気づかなかった外灘建築のあれこれを教えていただき大変勉強になりました。外灘の建築秘話だけで一冊作れそうなくらいです。ところで外灘といえば和平飯店の改築や黄浦江沿いの遊歩道のリニューアルなどで、昨今は見違えるような美しいエリアに変貌しています。かつては路地裏に入ると70年代の新宿駅南口近辺みたいな危うい雰囲気に満ち満ちていましたが、今はモダンなティーハウスが出来てたりして本当にビックリです。

DEPARTURES JAPAN June 2010

リゾートフォーマルの流儀。

Photos by Norihisa Ichimura Styling by Rica Ogura Hair&Make by Nannan Coordination by Miho Sauser
「The Puli Hotel & Spa」にてファッション撮影。EMJがなくなって以来、久々に小倉さんとのお仕事で、中国人モデルのレベルの高さに感心しました。モデルとしてのプロ意識が高いのは当たり前として、その上彼らは大変礼儀正しく、こういった若者が国の中核になる頃には、いろんな局面で中国はさらに進化しているんだろうなあとシミジミ。ある部分では中国は既に日本を追い越していて、ある部分では日本よりまだかな〜り遅れていますが、ウサイン・ボルト並みの速さで後方から迫っているのは確実。中国全土の生活レベルが上海の中間層並みになる様子は、さすがに今はまだちょっと想像できませんが、何だか中国の未来に希望を感じさせてくれる撮影でした。市村氏の写真もナイス!


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